「警察」や「裁判所」から電話が来た:ニセ警察官・ニセ職員詐欺
警察官や検察官、裁判所職員を名乗る声が「あなたは捜査対象になっている」と告げ、支払いや個人情報を要求してくる。これは詐欺です。見分け方と取るべき行動を解説します。
この記事を要約する:
電話が鳴り、深刻な声が警察官、裁判所の職員、あるいは検察庁の担当者を名乗ります。あなたの身分証や銀行口座が、マネーロンダリングや薬物取引、詐欺の捜査で浮上した、あなたには逮捕状が出ている、それを避けるには今すぐ協力するしかない、と言うのです。「保釈金」を払う、お金を「安全な口座」に移す、個人情報を伝える、といった形で。これはなりすまし詐欺であり、恐怖で考える余裕を奪うように作られています。最も大切なこと:警察も裁判所も、電話でお金やパスワードを求めることは絶対にありません。
ニセ警察官・ニセ裁判所詐欺はどのような手口ですか?
細部は変わりますが、筋書きはほぼ毎回同じ段階をたどります。
- 接触。 電話(「担当者と話すには1を押してください」という自動音声のこともあります)、SMS、あるいは裁判所からの通知を装ったWhatsAppメッセージ。画面に表示される番号は偽装でき、公的な番号に見せかけることもできます。それは何の証明にもなりません。
- 嫌疑。 あなたの身元が重大犯罪に使われた、あなたに対する告訴がある、未払いの罰金や呼び出しがある、などと言います。信じ込ませるために、データ流出で入手したあなたの氏名、住所、身分証番号の一部を知っていることもよくあります。
- 圧力。 即時逮捕、口座の差し押さえ、前科がつくといった話をします。重みを持たせるため、「警視」「検事」「裁判官」に電話を回します。紋章や印鑑が入った、本物らしく見える書類を送ってくることもあります。
- 口止め。 電話を切らないように、誰にも(家族にも銀行にも)話さないように求めます。「捜査上の秘密」だから、あるいは「銀行も関与している」からだと言います。
- 金銭の要求。 貯金を「安全な口座」や「保管口座」に振り込む、即時決済アプリ(スペインではBizum)で保釈金や罰金を払う、ギフトカードや暗号資産を買う、遠隔操作アプリをインストールする、SMSで届いたパスワードや認証コードを読み上げる、といったことを求めます。
ユーロポールやインターポール、外国の警察の捜査官を名乗る型や、ニセの銀行員が「警察におつなぎします」と言う型の組み合わせもあります。目的は常に同じで、あなたのお金か、口座へのアクセスです。
その電話が偽物だとどうやって見分けますか?
次のどれか一つでも当てはまれば、電話を切る理由として十分です。
- 電話でお金を求めてくる。 警察が罰金や保釈金、手数料を電話で徴収することはありません。決済アプリや暗号資産、ギフトカードでならなおさらです。
- パスワードや認証コード、暗証番号を求めてくる。 どの公的機関も、ネットバンキングのパスワードやSMSで届くコードを必要としません。
- 電話を切ったら逮捕すると脅す。 本当の捜査は一本の電話で決着せず、あなたが電話口にいるかどうかに左右されることもありません。
- 秘密にするよう求める。 家族や銀行に対してさえも。
- 「守るため」にお金を別の口座へ移せと言う。 警察や裁判所の「安全な口座」は存在しません。
- アプリのインストールや、スマートフォン・パソコンの画面共有を求める。
- 本物の裁判所からの連絡は正式な経路で届きます。 正式な送達、書留郵便、行政の電子窓口などであり、その場での支払いを迫る緊急の電話という形では決して来ません。
今まさに電話がかかってきていたら、どうすればいいですか?
- 電話を切る。 言い争う必要も、弁解する必要もありません。詐欺師の電話を切ることは、公務員への侮辱でも犯罪でもありません。
- 一切の情報を伝えない。 身分証番号、口座番号、パスワード、SMSのコードを教えず、住所の確認にも応じないでください。
- 支払わない、お金を動かさない。 返金すると約束されても同じです。
- 自分で確認する。 少しでも疑問があれば、自分で番号を手入力して警察に電話してください。スペインでは国家警察 Policía Nacional(091)か治安警察 Guardia Civil(062)、それ以外の国ではお住まいの国の警察の公式番号へ。あるいは警察署に直接行きましょう。可能なら別の電話からかけるか、数分待ってからにしてください。回線をつないだままにしようとする詐欺師もいます。
- 信頼できる人に話す。 口止めが彼らの最大の武器です。声に出して話すだけで、数秒でだましが崩れることがよくあります。
- 番号をブロックして報告する。 時刻、番号、言われた内容のスクリーンショットやメモを残しておきましょう。
- 身の危険を感じたら、緊急通報番号へ(スペインおよびEU全域では112)。
すでに支払った、または情報を伝えてしまったら?
すぐに動いてください。最初の数時間が重要です。
- 銀行に電話する。 カードの裏面や銀行アプリに記載された公式の番号にかけてください。カードやログインの停止を依頼し、実行済みの振込や支払いの組み戻し・凍結を申し出ましょう。
- パスワードを変更する。 ネットバンキングとメールのパスワードを変え、2段階認証を有効にしてください。
- 遠隔操作アプリをインストールしてしまった場合は、アンインストールし、端末をインターネットから切断し、再びネットバンキングに使う前に点検してもらいましょう。
- すべての証拠を保存する。 振込の控え、メッセージのスクリーンショット、電話番号、相手が使った偽名、送られてきた書類など。
- できるだけ早く警察に被害届を出す。 被害届は銀行の手続きにも捜査にも役立ちます。
- 相談窓口を利用する。 スペインでは、INCIBEの無料・秘密厳守のサイバーセキュリティ相談窓口017へ。それ以外の国では、国のサイバーセキュリティ機関や詐欺の相談窓口へ。
- 手数料と引き換えにお金を取り戻すと持ちかける人には要注意。 最初の詐欺の被害者を狙う二次詐欺はよくあります。
詳しくは電話詐欺で失ったお金を取り戻す方法をご覧ください。
どこに届け出ればいいですか?
- 警察:スペインでは Policía Nacional(091)か Guardia Civil(062)の署に、手元の証拠をすべて持って行きましょう。それ以外の国では地元または国の警察へ。詐欺目的で公務員になりすますことは犯罪です。
- INCIBE 017(スペイン):サイバーセキュリティ事案や詐欺についての無料相談。同じくINCIBEのインターネット利用者安全室(OSI)は、出回っている手口の注意喚起を公開しています。スペイン以外では、各国のサイバーセキュリティ機関が同様の役割を担っています。
- 取引銀行:お金の動きが少しでもあった場合は、公式の窓口から連絡してください。
- NoCallの迷惑電話番号ディレクトリ:その番号から電話がかかってきたとき、ほかの人が気づけるようにするためです。
よくある質問
画面には警察の番号が表示されていました。それでも偽物の可能性がありますか? あります。詐欺師は画面に表示される番号を偽装できます(スプーフィング)。公的な番号が表示されても、警察からの電話だという証明にはなりません。電話を切り、自分で公式の番号にかけ直してください。
警察が電話をかけてくることはありますか? あります。たとえば事情聴取のための呼び出しや、あなたが出した届け出に関する連絡などです。しかし、支払い、送金、パスワードの提示、家族や銀行への口止めを求めることは決してありません。迷ったら、自分から電話して確認しましょう。
本当に未払いの罰金や呼び出しがあったら? 本物の罰金や呼び出しは正式な経路で通知され、自分で確認できる公式の窓口で支払いや手続きを行います。電話を切って確認しても、失うものは何もありません。
電話がかかってきたけれど、何も伝えずに切りました。ほかにすべきことはありますか? 番号をブロックして報告し、家族、特にこの詐欺の標的になりやすい高齢の家族に注意を促してください。相手があなたの氏名や身分証番号を知っていたなら、今後の接触にも警戒しましょう。
まとめ
警察も裁判所も検察も、電話でお金やパスワード、秘密の保持を求めることはありません。こうした電話を受けたら、電話を切る、支払わない、情報を伝えない、自分で警察に電話して確認する。すでにだまされてしまったら、銀行に連絡して被害届を出す。NoCallはほかの利用者がすでに報告した番号について警告できます。あなたが迷惑電話番号ディレクトリに報告する一つひとつの番号が、次の人が間に合ううちに電話を切る助けになります。
出典とレビュー
確認日:
番号体系、通信事業者のツール、通報手続きは変更される場合があります。重要な手順はリンク先の公的機関で確認してください。
ガイドの詳細
あらゆる不審な状況への具体的な対処手順を添えて、NoCallが審査した編集コンテンツ。
不審な電話を受けましたか?
データを共有したり、かけ直したり、リンクをクリックしたりする前に、NoCallで番号を調べてください。
電話番号または会社名(NTT、NTT docomo、au(KDDI) など)を検索して、迷惑電話として報告されていないか確認しましょう。

